第3章 2
「神宮寺、聖奈って今孤立してんの知ってる?」
なんて言われて
「あ、はい。あいつ、ガールJr.の輪から外れてて「だったらなんでっ‥‥‥」
俺の言葉を遮り声を張り上げる健人くん
孤立してるのは見てればわかる
だけど、なんで俺に?
「聖奈、あいつお前らのファンに囲まれてた。」
「え?」
健人くんの言葉に耳を疑った
入りたての頃は少なくなかったこと。
最近になっては聖奈のファンは明らかに増えていて
そんなの完全になくなったと思っていた。
「ただ言葉で言われてるだけなら、黙って見てようかと思ってた。だけど、刃物向けられてた。
さすがにまずいと思って出て行ったんだけど‥‥‥‥泣いてたよあいつ。(じんじんもいなくて、ガールの子たちもいなくて、)って。」
俺はなにやっているんだろう。
聖奈に避けられて声掛ける勇気がない?
いや、その前から様子がおかしいことくらい気づいていたはずなのに。
俺が一番そばにいたはずなのに
なんでもっとあいつを見てやらなかったんだろう