第3章 2
レッスンが終わって聖奈が楽屋からいなくなっていた。
楽屋に帰ってきたとき誰もいなかったらあいつは寂しがりやだから寂しくなるだろうな
なんて考えながらみんな帰って行く中
携帯をいじりながら楽屋に残る。
避けられてて声掛ける勇気もないのに。
ガチャ
いきなり扉が開き、そこにいたのは聖奈と健人くん
「じんじん‥‥‥」
呟く聖奈。
久々に呼ばれたそのあだ名
少し嬉しかった。
でも、なんで健人くんと二人?
「神宮寺、ちょっといい?」
健人くんに呼ばれる
「え、健人くん」
聖奈が健人くんに何か訴えようとしている
「大丈夫。着替えて帰る準備しな」
と健人くんは聖奈に言い残し
二人で楽屋を出る