第12章 太宰弟
太宰side
森「太宰くん達に任務を伝えるよ。」
太「今度はどんな任務ですか。殺人?組織処分?拷問?」
森「組織処分に近いね。とある組織との紛争だ。」
弟の劉娥と離れてからもう6年経つ。
普通ならばもう二度と会えないだろうと考えるが、私はそのようには考えなかった。
何故なら私の弟だからだ。
最近裏社会で何人もの人間が死んでいる。
どの現場にも共通して黒薔薇の花弁が散っていると聞く。
私はその噂を聞いて僅かながらも安心した。
犯人は私の弟…太宰劉娥だったからである。
太「敵組織は何処ですか?」
森「我々の傘下組織を潰してくれた別のマフィアさ。そこには…君に似た少年がいると聞くよ。」
間違いない…劉娥だ。
私が探している弟…彼をその組織から解放してやりたい。
太「分かりました。」
森「やってくれるね?」
太「勿論…。」
必ず…弟を取り戻してみせる。
劉娥side
今まで培ってきた力を発揮し、幻条の力になることが1番の目的…正直薔薇は昔から嫌いだった。
だから僕は幻条のためだけにこの力を使う…
2つの組織による大きな紛争が始まるまで後4時間_______________