• テキストサイズ

【文スト】僕の兄さん【BL】

第11章 新しい任務



その後報告書を30分掛からずに終え、着替えてから兄さんと社員寮に帰った。

主「疲…れ、た。」

シャワーを浴び終わり、布団に横たわる…死体のように。

太「あ、こんな所に死体がある。」

同じくシャワーを浴び終えた兄さんもこんなノリで話してくる始末だ。

主「明日は何かあった…?」

太「午後出勤で良いらしい。良かったね、劉娥。ゆっくり休めるよ。」

それならば、ゆっくり休んで次の仕事までに…体調を万全にしておかなければ…!

太「そうだ…今日劉娥は本当によく頑張った、偉いね。」

兄さんが僕の頭を撫でる…僕は兄さんにくっついた。
何よりも兄さんから伝わる温もりが1番心地良い。

太「だから御褒美をと思ったのだけれど…何がいい?」

何をと言われても…と思った時、何かの間違いで僕は変な事を思い浮かべてしまった。

主「何でも…いいの?」

太「嗚呼、劉娥が望むものなら何でもいい。」

主「それじゃあ…」

言葉に詰まった…言うのが恥ずかしい。

主「…あの、その…」

太「恥ずかしがらずに、言ってご覧?」

主「…うん…あの…僕を、ぎゅってして?」

精一杯勇気を振り絞って言ったら兄さんは急に笑いだした。

太「何時も眠る時にしているだろう?ほら、おいで。」

迷いなく横になった兄さんの胸に飛び込む。
何時も一緒だが、仕事終わりは大体兄さんの体温が恋しくなる…。

主「温かい…。」

太「…ッ〜〜。可愛い…。」

兄さんの力が強くなった…照れ、てる?

主「兄さん…。」

僕は抱き着いたまま兄さんにせ、接吻をした。

太「はぁ…そんなふうにされると…私も理性が危なくなってくるんだけど…。」

急に距離を離される…寂しい。

主「ふぇ…?」

太「"ふぇ…?"って…可愛すぎ…。」

主「兄さん…如何したの?」

太「…劉娥、ごめん。」

僕の目の前に居た兄さんとの距離が一気に縮む…背景が少し変わり、兄さんの後ろには天井が見える。

主「あ…れ…?」

太「私も、御褒美欲しいな〜。」

そうか…僕ばっかりじゃあ可笑しいもんな。

主「いいよ…何が、いい?」

太「うーん…矢張り、劉娥がいいかな!」

…今、何て言った?

主「僕…?」

太「そう、劉娥…私、劉娥の温かさを感じたいんだけど…直接。」
/ 90ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp