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【文スト】僕の兄さん【BL】

第11章 新しい任務



国「その女性は何だ?」

主「女性に対して何だとは何ですか?」

国「お前!いつ戻ってきた!?」

何をそんなに驚いているのだか…。

主「つい先刻です…一応声を掛けましたが…。」

太「可愛い劉娥の声が聞こえないなんて、国木田くんの耳は馬の耳なのかな?」

国「何だと!?」

国木田さんと兄さんが喧嘩をしている間に僕は眼鏡とピアスを解体し、準備をする。
そして社長室へ。

主「社長…只今帰りました。準備も整えておきましたので、此方へ。」

福「うむ、ご苦労であった。」

社長に声をかけ、再生の準備をする。


国「おい、何をするつもりだ?」

僕の行動を見て国木田さんが尋ねる。

主「眼鏡に仕掛けておいた超小型カメラと…耳飾りに付けておいた盗聴器の…再生をしようかと…。」

国「そんなもの何時付けた!?」

主「兄さんと策を練って、実行直前に…。」

太「そんなこと如何でもいいだろう?早く再生し給え。」

すぐに再生をした。

国「之は黒だな。」

太「今回は犯人を逃がしたのだろう?」

国「そうなのか!?何故逃がした?お前なら捕まえる事など容易いだろう?」

主「此の儘捕まえると…他の行方不明者を見つけられないじゃないですか…。」

福「その件はどうするつもりだ?」

策の通りにすると恥ずかしい気がするが…。

主「僕が捕まえます。勿論兄さんも…」

太「劉娥と私でやります。」

福「…それならいいだろう。いいか、太宰…先日のような事が二度と起こらないようにしろ。」

先日のような事とは屹度僕が敵陣で怪我を負ったことだろう…。
あれは痛かった…。

太「分かっていますよ。」

主「それでは、決行は明日にでも…。」

福「嗚呼、今日はお前達はもう帰って良い。その代わり…明日は必ず犯人を捕まえろ。」

太/主「「了解。」」





社員寮

主「ねぇ、兄さん…明日、如何してもやらないと駄目?」

太「残念ながら、それは劉娥にしかできない事だ…。」

それとは…

主「女装なんて恥ずかしいこと…出来るわけないのに。」

そう、女装である。
過去に何度がやった事はあるが、何時になっても気が乗らないものだ…。

太「もし、劉娥が女装をして滞りなく任務を遂行できたなら…私が劉娥にご褒美をあげよう!」

主「ご褒美…?」
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