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【文スト】僕の兄さん【BL】

第8章 ターゲット



敵拠点に着き、邪魔な下っ端達は皆私が倒した。
勿論、殺してはいない…殺したら劉娥が悲しむから。
ある1つの扉に着いた途端、劉娥の声が聞こえた。
声しか聞こえないが、劉娥が何者かに襲われているのは分かった…この組織の長だろう。

ガシャンッ

私は怒りに囚われ、扉を破壊した後に劉娥を襲っていた男を壁に蹴り飛ばした。

主「…にぃ…さん…?」

見る限りまだ最初の方だったのだろう…それに私は安心した。

男4「な…何者だ!?」

その男はとても怯えていたが、私は気にせずに彼に近づく。

太「何者かなんてどうだっていい…こんなことをして…この後君はどうなるか分かるかい?」

何時もよりも低い声で男を脅す…当たり前だ、可愛い自分の弟に酷いことをしたのだから。

男4「誰か…誰か助けて!」

太「無駄だよ…此処に来るまでに居た人間は皆私が倒してきた。助けは来ない。」

男4「お前…何が目的だ…?金か?権力か?欲しいものがあればいくらでもやろう、その代わり此処で私を見逃さないか?」

この期に及んで何を言い出すのかと思えば…命乞いか。
長でありながら、なんて情けないんだろう…。
勿論、私はそんなものに縋る程甘くない。

太「そんなもの要らないさ…君には分かってもらいたいんだ…他人の可愛い弟に手を出したことをね…。」

あまりの怒りに醸し出された殺気によって男は気絶した…。



夢主side

兄さんが何か言っているけど…頭に入ってこない。
身体が…おかしい…苦しい。

太「劉娥、大丈夫かい?」

大丈夫なわけが無い…でも兄さんは来てくれた…それで恐怖心からは解放された。

主「だい…じょぅぶ…。帰ろう…?」

兄さんは表情を曇らせて僕の枷、首輪を外した。
兄さんが何を考えているのか…悔しいけど分からなかった。
僕が頑張って身を起こそうとしていると、兄さんは携帯電話を使って誰かと通話していた…でも僕は待ちきれず、兄さんに抱きついた。

太「〜はい、すみません。今日はもう社員寮に戻ります。失礼します。」

電話の相手は社長なのだろう…兄さんが僕を寮に戻してくれる…。
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