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【文スト】僕の兄さん【BL】

第7章 太宰兄弟



太宰side

少し劉娥が怒っている。
他人には分からない変化だが、兄である私には分かる。
屹度相手が紅茶の味を落とした犯人だからだろう…。

主「君…異能力者だね?」

密B「だったら何だ?お前を殺すくらい容易いこと!」

主「はぁ…。此れだから面倒事は嫌いなんだ…。」


夢主side

そしてすぐに相手は注射器を持って僕に突っ込んでくる。

異能力『火怨』

密B「ぐぁっ!…何だお前、何故薬の効果が無い!?」

主「君の異能力はあらゆる効果の薬を作ること…僕にそれは効かない。」

密B「そんなこと…ありえない!」

主「理由は簡単…僕は異能力の効果を焼き尽くす異能力者だからね。」

密A「馬鹿な…そんな異能力、あってたまるか!」

そう言って彼は僕にナイフを持って急接近し、刺そうとした…然し彼は兄さんが止めた。

太「私の弟に…何をしようとした?」

普段よりも低い声で兄さんが相手を威嚇する。
昔よくあったことだが、矢張り兄さんが怒ると怖い。
でも…それが何故かかっこよく感じてしまう。

主「兄さん、そこまで。僕は刺されてないから大丈夫…。ほら、軍警に渡しに行こう…。」

太「嗚呼、そうだね。」

兄さんが僕の一言でいつものように戻ってくれた。



結局、軍警に渡して彼等は逮捕された。
暫く歩いているあいだにとある店を僕はずっと見ていた。

太「此処の飴は劉娥の好きなものだろう?私が買ってあげよう。」

主「やった…ありがとう、兄さん…!」ニコッ

太「可愛い弟に買ってあげるのは当たり前さ。さあ、入ろうか。」

主「うん…!」

兄さんは何本も棒付き飴を買ってくれた。
僕はその内の1本を舐めながら探偵社に戻った。
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