第4章 虎退治
目が覚めた…。
ん?目が覚めた…?
主「どうして…?」
?「大丈夫ですか?橋から川に落ちていくのを見たんですけど…」
助けられた…?それより…此の人…誰?
太「目が覚めたみたいだね、劉娥?」
主「兄さん…!それじゃあ…兄さんも…?」
太「そう、私も彼に助けられたのだよ。」
成程、だからお互い生きているのか…
太/主「「チェっ」」
?「チェ!?」
後に彼と話したが、純粋な子だった。
一応命の恩人?って奴だよね…。
彼の名前は中島敦。孤児院を追い出された可哀想な青年…
僕と兄さんには共通のモットー、約束の様なものがある。
①自殺をする時は必ず2人ですること
②他人に迷惑をかけない事
③どちらかが先に自殺に成功した場合、もう一方も後を追うこと
僕は此のモットーに異論は無い、寧ろ賛成…
僕はずっと兄さんと一緒にいたい…兄さんから離れたくない…。
ぐぅぅう…
…?
主「若しかして…お腹…空いてる?」
敦「はい…ここ数日何も食べてなくて」
ぐぅぅう…
あれ…今のは中島くんのじゃない…?
太「私もだ。どうやら、財布も流されたようだね。」
あ、兄さんのだったんだ…。
敦「えぇーー!!」
主「大丈夫、僕が持ってる…」
兄さんの財布は念の為僕が持っている…兄さんは物を無くしやすいから…。
でもそれを知っているのは僕と兄さんの2人だけ…。