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【R18】最高の結婚

第7章 ヤクザの恋人


遼side

あまりのショックに遥は意識を失った。
急いで車に乗り込み、屋敷へ向かった。

「・・・お前よくここだと分かったな。」

遥の居場所を当てたのは須賀野だった。
発信機も置いていった状態だったから何の情報もなかった。

「昨日、仕事から帰って来た際、遥さんがあなたの部屋にいたの覚えてますか?」

「あぁ。」

「その時、様子が変だと思い、遥さんの後ろにあったテレビをこっそり着けたんです。そしたら、遥さんが行方不明になっている事件のニュースが流れていたため、ここかと。勘が当たって良かったです。」

「自分で話をつけに行ったって事か。」

また無理をしたのか。
何故1人で何も言わずに行ったんだ。
せめてどこに行くかだけでも手紙に書いて欲しかった。

「遥さんを責めないでくださいね。今はかなり精神的に辛い状態です。」

「分かってる。」

そもそも俺が遥を連れ去ったから悪いんだ。

「・・・坂間さん。これもあくまで俺の勘ですが、内通者が居るかと。」

「どういうことだ?」

「ここ最近、あなたの部屋の引き出しの中身が入れ替わってることがあります。あなたの部屋を出入りして、書類を整理しているのは俺です。仮に入れ間違えだとしても、多すぎるんです。部屋出る時に何度も確認してるのですが、次来た時にはまた変わってます。」

内通者か・・・
信じ難いことだが、珍しく冷汗をかきながら話している。

「・・・そうなるとお前が1番怪しいがな。」

「自分から犯人を名乗り出る馬鹿なんていませんよ。」

「それもそうかもな。分かった。考えておく。」


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