第11章 幸せな家族
遥side
何とか一件落着して、僕は晴れて遼くんの番になった。
幸希は少しずつだけど、遼くんと親子って感じには慣れてきたみたい。
初めは喧嘩ばっかで大変だったけど、遼くんはやっぱ大人で。
「なぁ、遥。もう1人子供欲しくないか?」
「へ!?////」
「は?」
「む、むむ無理だよぉ!?大体もう何歳だと思って・・・////」
「息子の前でその話は無いでしょ。」
「そうなのか?」
遼くんは父親というのにまだまだ慣れないみたい。
「よっ!相変わらず幸せそうだな。」
「拓真!コーヒー飲む?」
「飲む。砂糖無しで。」
「はいはい。」
「は、遥!俺が作る!////」
「幸希・・・ありがとう。」
こうやって時々拓真も遊びに来る。
そして、幸希は最近拓真が来ると様子が変になる。
何かあるな・・・これは。
「おじさん、はい////」
「お、幸希が作ったのか?」
「うん////」
「ありがとう。」
・・・まじか、幸希・・・
口出ししないでおこう。
自分でも分かってるはずだから。
「あ、そう言えば中原さん達は?」
「もうそろそろ来ると思うが・・・」
ピンポーン
「来た。」
玄関を開けると懐かしい皆が並んでた。
「よっ!遥!」
「久しぶりだな!」
「・・・元気・・・だったか?」
「皆・・・お久しぶりです!」
今は須賀野さんが親分になってるらしい。
けど、やっぱ何も変わらないよ。
「ふふ。」
家に全員が集まり、騒がしくなる。
「お前が幸希か!」
「坂間さんそっくりだな。」
「っ!何・・・この人たち・・・」
幸希は初めて見る顔ぶれに驚いている。
「ふふ。」
「?どうした?」
「遼くん・・・」
皆の姿を見て思わず微笑んでしまう。
「ううん・・・幸せだなって。」
「ふっ・・・そうだな。」
これからも、この先も
ずっとこの場所で
ずっとこのメンバーで
幸せにいれるといいな。
「遼くん、僕と結婚してくれてありがとう。」
「俺も選んでくれてありがとう。」
「僕は人生最高の結婚ができた幸せ者だよ。」
───END───