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【R18】最高の結婚

第7章 ヤクザの恋人


遥side

「拓真?怒らないの?」

「怒らないって言っただろ?」

拓真は慰めるように僕の頭を撫でた。
その手は大きく暖かい。
懐かしい。

小さい頃、僕は泣き虫でよくこうやって慰めてくれた。

「・・・遥は・・・それで幸せか?」

「・・・分からない。正直、周りを警戒しながら生活しないといけないから楽ではないよ。けど、ずっとその人と居たいって思うんだ。いい人だし。だから幸せなんだと思う。」

「そうか。お前が今幸せなら俺は手を引くよ。正直に言ってくれてありがとうな。」

「拓真・・・こちらこそありがとう。今まで一緒に居れてよかった。」

「幸せになってくれ。」

「・・・うん!じゃあ、僕行くね!」

「あぁ。じゃあな。」

拓真に手を振り、玄関を離れようと歩き出したその時。

バーン!

「「っ!?!?」」

銃声が響いた。
僕は慌てて拓真に飛びつき家の中に飛び込んだ。
急いで鍵を閉め、ナイフを持つ。

「遥!今のは?!」

僕にも分からない。
幸い拓真は怪我がないようだ。
良かった。

「遥!何とか言え!・・・腕から血が出てるぞ!」

掠ったんだ。
気が付かなかった。

「・・・遥・・・俺は何をしたらいい?お前を守らせてくれ。」

分からない。
どうしたらいい?
ただ、1つだけ言えることは・・・

「拓真、ごめん。」

後を追われてたんだ。
もっと警戒すべきだった。


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