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【R18】最高の結婚

第7章 ヤクザの恋人


遥side

「はぁ・・・はぁ・・・」

思わず逃げて来てしまった。

だって、急にあんな事されるとは思わなかったから。
前に告白はされてた。
でもしっかり断った。

なのにどうして。

「今は拓真の所に行かなきゃ・・・」

確かここから電車で30分。
遼くんとデートした時にだいたいどの辺りかは把握出来た。

そこからはタクシーを使って家まで行こう。

周りを警戒しながら駅に向かう。
大丈夫。
きっと上手くいく。

電車内では座らず、端の方に立っていた。
こっちの方が周りが見える。

今の所、僕を追いかけるような気配はない。
怪しい人もいない。

このまま行けば大丈夫。
ちゃんと帰れる。

そう自信があるのに、汗が流れ落ちてくる。
心拍数も異常なほど上がってる。

「・・・遼くんの所に帰るんだ・・・大丈夫、しっかりしろ。」

独り言のように自分に言い聞かせる。
何も心配はいらない。
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