第7章 ヤクザの恋人
遥side
「だめっ・・・あっ////」
「何が駄目なんだ?」
「イッちゃうっ・・・んっ////」
「イケよ・・・そしてめちゃくちゃに壊れろ。」
耳元で意地悪く囁かれる。
それが更に僕を興奮させ、射精してしまう。
「っ・・・りょうくん・・・すき////」
「俺もだ・・・くっ////」
中でヒクヒクと動きながら遼君が射精するのが分かる。
それと同時に僕を力強く抱きしめる。
2人の乱れた呼吸が部屋に響く。
「・・・遥・・・」
「なに?」
「・・・これから先、命を狙われるのが当たり前になる。それはもう話したな。」
「うん・・・覚悟してる。」
「もちろん、俺が守る。だが、万が一の事だってある。」
「万が一・・・」
僕の命は自分で守る。
なるべく、遼くん達には負担にならないようにしようとは考えてる。
だから、万が一の事だって覚悟してる。
この人と付き合うという事はつまりそういう事だ。
「だから、これ。」
遼君が脱いだ服からガサゴソと取り出した物はナイフだった。
「持ってろ。身を守るためだ。」
僕はそれを受け取り、ケースから取り出す。
刃が綺麗に光る。
「新品?」
「俺のだが、まだ1回も使ってない。本当は銃を渡したいところだが、こっちの方が扱いは簡単だからな。」
「・・・僕、人なんて殺せない。」
「遥・・・殺らなきゃ殺られる。」
その目はあの時と・・・
デートの時に襲われた時と一緒だった。
鳥肌が立つ。
「・・・わかった。」
遼くんから貰ったナイフを引き出しに入れる。
人殺すなんて・・・僕にはできない。