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【R18】最高の結婚

第7章 ヤクザの恋人


遥side

遼くん大丈夫かな・・・
少し心配。
命をいつ奪われてもおかしくないんだ。

「お!遥ー!」

「川口さん!お二人も!」

廊下を川口さんを中心に中原さんと山田さんが歩いてくる。

「昨日はありがとうございました。」

「いいんだよ。それより、怪我は無かったのか?」

「はい。少し頬を掠っただけです。」

皆さんが助けに来てくれたおかげで、死なずに済んだ。
遼くんも。

「それで、ガーゼを。大変だったな。」

「いえ。ここにいれば仕方の無いことです。それを承知でここに居ますので。」

中原さんが何か言いたそうだ。

「あまり、無理すんなよ。俺らはいつでも助けるけどよ。」

「はい。ありがとうございます。」

3人が仕事に行くと言ってその場から離れようと後ろを向いて歩き出す。

「・・・遥。少し話がある。」

「はい?」

「中原、お前この後坂間さんが店に来るんだぞ?」

「すぐ済む。先に行っててくれ。」

中原さんが近くの部屋に僕と入った。
誰にも聞かれたくないのかな?

「あの・・・何か・・・」

「遥。ここを出ろ。」

「え?」

「そうしたらお前の命も狙われることも無い。親分には内緒で。」

何で・・・そんな事・・・
僕、何かしたのかな?

「あの・・・どうして・・・僕、何か迷惑な事しましたか?」

「そうじゃない。俺は・・・俺はただ・・・」

俯き、拳を握り締めて何かを決断したかのように顔を上げる。

「お前を守りたいんだ。遥の事が好きだから。このままあの人の所にいれば、命が狙われる。」

「中原さん・・・ごめんなさい。僕、あの人と付き合う事になったんです。あの人の事が好きだから、僕は何だってしますし、命さえも賭けます。それだけ、隣にいたいんです。」

「・・・恋・・・人に?」

「はい。まだ、誰にも言ってません。」

「そう・・・か。」

中原さんは肩を落とし扉を開ける。

「急にすまなかった。これで俺も決心が着いた。」

「何のですか?」

「・・・そのうち分かる。」

中原さん・・・何か隠してる。
あまり深追いしない方がいいのかな?

「じゃあ、俺も行くな。」

「あ、はい。気をつけてください。」

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