第6章 やっぱり好き。
遥side
デートに誘う。
僕ならできる。
ベッドの上に座り、緊張を胸に座っていた。
扉がノックされる。
その音が余裕が無い所為か、いつもより重く感じた。
「は、はひっ!」
坂間さんが少し顔を伏せながら入ってきて隣に座る。
僕との距離を少し空けてる。
寂しいな。
もっと近づきたいのに。
気まずい空気が流れる。
何か話さなくちゃ。
えっと・・・
「「あ、あの・・・っ////」」
被っちゃった!
更に気まずくなっちゃうよ!
「ど、どうぞ・・・////」
「いや、お前からいいぞ。」
「えっと・・・じゃあ・・・」
何話すか考えてなかった・・・
ってデートに誘うんだ!僕!
「その・・・さ、さっき怪我しませんでしたか?(汗)」
「怪我?いや、特には・・・切傷なんて大した事ねぇし。」
「そ、そうですか。なら良かったです(汗)」
あー何聞いてんだろ、僕・・・(泣)
「・・・遥、その、さっきは勘違いして悪かった。」
「い、いえいえ!あの状況見たら誰でも勘違いしますよ!気にしないでください。」
「なら、よかった。お前、色んな奴に告白されてるみたいだしな。」
「はい・・・恥ずかしいです////」
「そんな事ねぇよ。断ってるんだろ?他に好きな奴でもいるのか?」
「へ!?////」
「いや、断ってるからそうなのかと・・・違ったのか。」
「・・・ち、違わない・・・と・・・思います・・・////」
「?」
思わず声が小さくなってしまった。
たぶん、聞こえてないはず。
僕の好きな人は貴方なのに。
「あ、あの!」
「どうした?」
「その・・・僕と・・・お出かけでもしませんか?2人で・・・////」
言っちゃった・・・
「2人でか?////」
「い、嫌ですよね!すみません、急にこんな事・・・外は危険だって言われてるのに・・・」
やっぱ駄目だよね・・・
「・・・いいのか?俺で////」
あれ、坂間さん顔が赤い・・・
「行こう。お前の事は俺が守る。」
「いいんですか?////」
「あぁ。ずっとここに居ても息が詰まるしな。」
やった・・・成功した・・・
「はい!////」