第6章 やっぱり好き。
遼side
遥が須賀野と付き合って・・・
付き合って・・・
いつの間にそんな事になってたんだよ。
そうならそうと言えばいいだろ。
そうか・・・付き合ってたのか・・・
2人の前では平気そうにしてたつもりだが、内心、すごくショックだった。
「坂間さん、入ります。」
「おぉ。何だ?惚気にきたのか?」
「違います、そんなにいじけないでください。」
絶対そうだろ。
頬ずえを付いたまま須賀野の話を聞く。
「勘違いしているようですが、遥さんとはそういう関係ではないです。先程のは色々あって遥さんを慰めていただけです。そういうことは一切ないので。」
「・・・そうか。別に気にしてない。」
「・・・嘘つかないでください。すごく気にしてるじゃないですか。」
適当に手に取った資料が逆さまになっていた。
「うっ・・・////」
「遥さんの所に行ってあげてください。心配しているようでしたし。」
「本当に違うんだな。」
「違います。」
ただの俺の勘違いか。
少しホッとしてしまった。
やっぱりあいつの事好きなんだな。