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【R18】最高の結婚

第5章 恐怖心と恋心


遥side

やってみますと言ったものの・・・

今更怖くなってきた。


「俺はもう行きます。」

「あ・・・はい・・・」

須賀野さんを引き止めることが出来ず、また部屋で1人膝を抱え考え込む。

「はぁ・・・できるかな・・・」

告白なんてした事ない。
どんな風に言えばいいのかな。

「遥。いるか?」

「はひ!?////」

須賀野さんが出てからすぐに坂間さんの声がした。
まだ心の準備がぁ・・・
髪乱れてないかな?

ゆっくりと扉が開き坂間さんが入ってくる。

「少し、話さないか?」

「・・・はい・・・僕も話したかったんです////」

坂間さんが隣に座り優しく話しかけてくれる。
初めの頃の威圧なんてどこにも無い。

「遥、その・・・すまなかった。俺が悪かった。」

「え・・・あっ・・・いえ、もう気にしてません。僕も黙ってここを出たので心配かけてしまいました。」

「それに料理も・・・ありがとう。良かったらこれからも作ってくれねぇか?毎日じゃなくてもいい。たまにでいい。」

「・・・いいんですか?僕なんかで。」

「あぁ。お前に頼みたいんだ。ちょうど仕事探してたんだろ?」

「ありがとうございます!」

料理が好きだ。
それに、この人を笑顔にできる唯一の手段。
断るわけがない。

一時の沈黙。
分かってる・・・今から言わなきゃ。

胸の高まりを抑え大丈夫大丈夫と自分に言い聞かせる。

よしっ!

「あの・・・坂間さん実は僕・・・」

言いかけようとして、坂間さんが口を開いた。
つい黙り込んでしまった。

「遥・・・結婚の話は無しにしよう。」

「・・・え?」

無し・・・?
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