第5章 恐怖心と恋心
遥side
「そ、それなら・・・良かったです・・・////」
な、何でドキドキしてるの?!
「・・・今まで食ってきた中で1番好きだ。」
「す、好き!?////」
1番!?
あ、料理の事だよね!!
「これも・・・これもだ・・・美味い。」
「っ/////」
あー!
治まれ!!
違う違う!!
坂間さんは次々と口に運ぶ。
周りは驚いて口を開けている。
「遥、おかわり。」
「ふぇ!?は、はい!!////」
・・・嬉しい・・・
こんなに食べてくれるなんて・・・
しかも・・・美味しいって・・・
「どうぞ!!」
凄い勢いで坂間さんは食べる。
「・・・意外と食べるんですね。」
須賀野さんに耳打ちする。
「いえ・・・普段はおかわりなんて・・・寧ろ、半分も食べませんよ。」
「え・・・」
「それに、『美味しい』なんて普段言いません。」
じゃあ・・・僕だけ・・・?
そう考えるとさらに顔が熱くなる。
「顔・・・赤いですよ。」
「っ!?!?////」
初めは疑問に思っているような表情をしていた須賀野さんは何かを察したように、
「・・・ふーん・・・」
と頬杖を付いて意地悪く笑った。
「ち、違います!!これはっ・・・そのっ////」
「まだ何も言ってませんけど。」
「うっ・・・」
「自覚ありじゃないですか・・・」