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【R18】最高の結婚

第5章 恐怖心と恋心


遥side

はぁ・・・
もう疲れた・・・

何もしたくない。
自分の部屋の前で横倒れボーとしてた。

坂間さんはよく分からない。
何で僕を守ろうとしているのかも。
僕がオメガだから?

ううん、そんなの他にもいる。

運命の相手?

それも違う。
僕は坂間さんを見て、何も感じなかった。

・・・どうしてだろう。

坂間さんに対して、沢山の疑問が出てきた。
それが気になったのか、僕は知りたいという気持ちがこみ上げて来て部屋を出ていた。

・・・あ、さっき怒らせたのって・・・
やっぱ僕が悪いんじゃ・・・

坂間さんは僕を守ろうとしてる。
何からかは分からないけど、僕は殺されそうなんだ。

だから、外に出たことに対してあんなに・・・

僕の為だったんだ・・・

せめて、坂間さんに外に出る許可を貰って行くんだった。

気がつくと既に坂間さんの部屋の前に来ていた。

あれ・・・少し開いてる・・・

中からは2人の声が聞こえてきた。
須賀野さん?

「違います!ほらもっと柔らかく!」

「や、やってる・・・」

何やってるんだろう・・・

そっと覗くと坂間さんが鏡の前で変な顔をしている。

「変顔してるんですか?」

「違う!笑ってんだよ。」

あれ・・・笑ってるの?
口角がピクピクしている。

「そんなんじゃ遥さん、また泣かせますよ?笑わせたいんじゃなかったんですか?」

え?僕を?

「・・・分かってるよ・・・」

どうして?

「もう、泣き顔は見たくない・・・」

坂間さん、そんな事思って・・・

でも、この前、笑ってたよね?
あれはなんだったの?
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