第5章 恐怖心と恋心
遥side
坂間さん、好きなようにしろって。
いいのかな?
あんなに外には出るなって言ってたのに。
廊下を歩いてると、川口さんが何人か引き連れて外に出ていくのが見えた。
今から仕事かな?
「川口さーん。」
「おっ、遥!どうしたんだ?」
川口さんの元へ駆けつける。
「今からお仕事ですか?」
「あぁ。?」
「その、見学してもいいですか?迷惑だったらすみません。」
「俺の仕事のか?」
「はい。」
「そうだな・・・けど、親分は許してくれたのか?」
「好きなようにしろと。」
「・・・そうか・・・」
川口さんは少し考えるような素振りを見せる。
やっぱり迷惑かな?
「わかった。けど、俺から離れるなよ?念の為にな。」
「はい!ありがとうございます!」
川口さんは車に乗り込む。
僕も続いて横に座った。
仕事ってどんな感じなんだろ。
もし、僕にも出来そうだったら働きたい。