第5章 恐怖心と恋心
遼side
「俺は仕事に戻る。お前はゆっくり休め。・・・?」
「・・・////」
「遥?どうしたんだ?」
「い、いえっ!何も・・・////」
髪をクシャっと両手で掴み、顔を赤らめる。
っ!嫌だったのか!?
俺に触られるの・・・そんなに嫌だったか?!
「あ、あのっ・・・僕・・・何か出来ることないですか?他の人達は皆さん働いてるのに、僕だけ悠々とここに住むのは・・・」
「え?あぁ。遥の好きなようにしろ。」
ショック過ぎて、遥の言葉なんて一切聞こえてなんかなかった。
適当な返しをしてしまった。
「坂間さん?」
「・・・」
「あ、えっと・・・じゃあ、自分で探してきますね。」
「おぉ。」
そんなに、嫌だったか・・・
俺、嫌われてんな。
「坂間さん、入りますよ?」
須賀野がノックして入ってきた。
「・・・どうかされました?この世の終わりみたいな顔してますけど。」
「須賀野・・・俺を殺してくれ・・・」
「本当に何があったんですか?殺せる訳ないじゃないですか。」
須賀野が飲み物を渡してくれる。
「話、聞きますよ?」
「須賀野・・・」