第5章 恐怖心と恋心
遼side
やってしまった・・・
あの後、寝れずに朝になっていた。
仕事も捗らねぇし。
頭がまず回らねぇ。
昨日の遥が忘れられない。
というか・・・オメガのフェロモンが癖になってしまった。
服に染み付いた匂いが堪らなく興奮できる。
「ふぅ・・・着替えるか・・・」
「失礼します。」
須賀野がノックをして入ってきた。
「おはようございます。今日は・・・?今から着替えですか?というか凄い匂いですね・・・」
「あぁ・・・まぁな。っ!そう言えばお前!袋にコンドーム入れてただろ?!」
「えぇ。まさかの事があればと・・・気づいたということは使ったんですね。」
「使ったけど・・・」
「っ!もしや・・・中に出したんですか?」
「ま、まぁ・・・大丈夫だとは思うけどな・・・」
「子供出来たらどうするんですか?」
「・・・子供が出来たらめんどくせぇ事になるだろ。今でも結構精一杯なんだよ。」
すると、ノックをして涙目で遥が入ってきた。
やっぱり昨日の事・・・