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【R18】最高の結婚

第1章 縛り


ヤクザの妻になったものの、この部屋からは出してくれない。
なんで?
そう言えば、あの人の名前も知らない。

僕どうなるのかな・・・
Ωだからって性的暴力受けちゃうのかな?
そんなのには慣れてる。

前から何度もレイプされて、妊娠させられてきた。
その度に子供を降ろして。
もちろん、自分の子を降ろすことにいつも躊躇していた。
簡単に決めていいのかって。
けど、仕方がなかった。
育てるお金もないし、まして自分の家なんてない。

幼い頃に両親は事故で他界。
僕は母さんの親友の元へ行くことに。
元々、母さんの親友の息子、拓真とは仲が良く、僕達も親友だったから特に問題はなかった。

こんな不運な僕の人生の最期は、ヤクザの妻。
僕らしくていいのかもしれない。

部屋でする事もなく、ただ、座り込んで考えていた。

あー思い出した。
学校から1人で帰ってきて、家の中で誰かに襲われたんだ。
それでここに。

「・・・帰りたい。拓真に会いたい。」

まだ、誰にも話してないが、拓真とは親友であり、兄弟であり・・・


恋人でもある。

きっと心配してる。
携帯もない。
服装だって制服じゃなくて、真っ白なぶかぶかな服。

首元を鏡で確認したけど、噛まれてはないようだった。
ここを噛むことでΩとαは番になれる。
そして、発情期も他の人達に気づかれない。

けど、そんな相手・・・まだ決められない。

拓真とならいい。
でもまだ僕らは学生だし、早すぎる。
おばさんにもなんて言おうか。
拓真はαらしい。

拓真は他のαとは違って僕の体を大切にしてくれる。
どんなにしたくても、我慢してくれるし、発情期の時は僕が制御出来ない時があったけど、ちゃんとゴムを着けてくれた。

あの時のことはあまり記憶にない。
気がついたら汗をかいていて、拓真が隣で寝ていた。
僕も相当発情してたんだろうな・・・

あれ・・・よく考えたら・・・

もうすぐ発情期になっちゃう・・・
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