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【R18】最高の結婚

第11章 幸せな家族


幸希side

「・・・あ、おじさん?今日泊めて?」

おじさんに電話する。
初めは戸惑っていたが、何か勘づいたようで受け入れてくれた。

あれが俺の父親とか・・・
考えられねぇ・・・
でもやっぱ顔そっくりだ。

「幸希。乗れ。」

「おじさん。」

たまたま隣を通りかかったみたいで車に乗せてくれた。

「で?何があったんだ?」

「親父・・・帰ってきた。」

「あー・・・それで、気まずいから出てきたとか?」

「ち、ちが!・・・ちょっと喧嘩して・・・」

「じゃあ、その左頬の赤みは遥か?」

イライラしてて忘れてた。
そうだった。
俺、叩かれたんだ。
初めて。

「うん。どうして、おじさんは遥を番にしなかったの?遥の事好きでしょ?」

「うーん・・・俺は・・・あの人の事信じてたから。それに、あの人には敵わないなって思ったから。俺は弱い人間だから。」

「そんな事ない!おじさんは俺の!・・・っ////」

「?」

「その・・・憧れ・・・だから////」

「はは、ありがとうな。」

片手で運転しながら頭を撫でてくれる。
何で遥はこの人じゃなくてあの人を選んだんだろう。
俺だったら・・・
っ!?
何考えてんだ?!
違う違う!
これはあくまで遥の立場だったらって話であって!

「けど、やっぱ戻ってきただろ。あの人の気持ちは本物だよ。」

「うん・・・本当に帰ってくるとは思わなかった。」

「お前の気持ち分かるよ。でも、親子には変わりないんだ。少しだけ、我慢してみないか?そしたら考えが変わるかもしれないだろ。やっぱりこの人だって。」

「・・・何か負けた感じでやだ。」

「はは、確かに。でも、俺も負けたんだよ。それでも、後悔はしてない。」

いつの間にか、車は家の前に着いていた。

「今日は特別な日だ。帰れよ。2人が心配してる。」

「うん。」

「また今度泊まりに来いよ。」

「・・・うん////」

おじさんの車から降りて、玄関の扉に手をかける。
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