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【R18】最高の結婚

第10章 愛しているから


遥side

・・・いけない・・・ウトウトしてた・・・

拓真の顔色は少しずつ良くなってきた。
寝れてなかったのもあるのかな?

拓真・・・僕だって拓真の事大好きだからね。
なんて言ったら遼君が勘違いしそうだから直接は言わないでおこうかな(笑)

っ!?!?
急に酷い頭痛に襲われた。
頭が割れそうだ。

「はぁ・・・はぁ・・・大丈夫・・・大丈夫・・・なんとも・・・ない・・・あぁっ!」

自分に言い聞かせても、痛みは引かない。
痛い・・・
何これ・・・
目眩もしてきた。

「はぁはぁはぁ・・・まだ死ねないんだ。」

「ん・・・はる?どうした?」

「拓真・・・僕・・・まだ死ねない・・・のに・・・」

「何言ってるんだ?」

ドサ!

「遥!?」

「はぁはぁ・・・へへ・・・もう駄目・・・かも・・・はぁはぁ」

「っ!?待ってろ!すぐ人呼んでくるから!」

人を呼んでも誰も味方なんてしてくれないよ・・・
僕は被検体なんだ・・・

っ!
誰か部屋の隅に立っている・・・
誰・・・?
暗くてよく見えない。

『どうして?守ってくれなかったの?』

っ!?

『ずっと外に出るの楽しみにしていたのに・・・どうして殺したの?』

「違う・・・違うよ・・・僕は殺してなんか・・・」

『・・・遥に力がなかったからでしょ?違うの?』

っ!!
そうだ・・・僕は何も出来なかった・・・

『本当に申し訳ないって思ってるなら仇を打ってよ。』

仇を?
僕が?

気が付くと辺りは真っ暗で誰もいなくなっていた。
ここどこ?
拓真は?

『ほら、仇を打って?』

その影が指差す方にはあの男がいた。

わかった・・・わかったよ・・・

身体は軽くなっていた。
少しずつ僕はその男に近づく。
そして、首を・・・

「遥・・・っ!?」

「あはは・・・死んじゃえ・・・僕の赤ちゃんを・・・殺したのはあんただ!死んじゃえ死んじゃえ!」

「がっ!?はる・・・っ!俺だ・・・!」

「これで・・・これで全部終わるよ!これで拓真も・・・僕も!帰れるよ!あはは!」

「うぐっ・・・は・・・る・・・っ」

あの男が苦しそうに顔を歪めている。
この人のせいでっ!
僕はっ!
これで地獄は終わるんだ!
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