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【R18】最高の結婚

第10章 愛しているから


拓真side

「わぁぁぁ!やめてください!!」

遥の声がこっちまで聞こえてくる。
もう聞きたくない。
そう思ってるのに・・・

「どうしたらいいんだ・・・」

俺は遥の親友なのに何もしてやれない・・・
しかもさっきはあんな酷いこと言っちまった。

「お願いします!お腹の赤ちゃんが動かなくなったんです!お願いします!!この子だけはっ!」

っ!?
赤ちゃんが・・・動かなくなった?
まさかあの注射で・・・
そう言えば、麻薬や煙草も子供に影響が及ぶって聞いたことがある。

俺があの時止めれなかったから・・・

「嫌だっ・・・お願いしますお願いします!っ!いやだぁぁ!」

その声を最後に遥の声は聴こえなくなった。
それから暫くして遥は戻ってきた。
またレイプされたのだろう。
身体がボロボロになっていた。

「うっ・・・うわぁぁぁ!」

その場に泣き崩れてしまった。
声をかけようとしたが俺には出来なかった。
あんな事を言ってしまったんだ。

「なんで・・・なんでこんなことにっ!守れなくてごめんねっ・・・ごめんねっ・・・」

お腹を何度も何度も摩っている。

「ひっく・・・ひっく・・・死にたい・・・もう疲れたよぉ・・・」

なっ!
死に・・・たい?!

「お前・・・何言って・・・」

つい声をかけてしまった・・・

「もう疲れたよ!こんな人生・・・最悪だよ!こんなんだったらΩって分かった時に死ねばよかったんだ!」

「死ぬ・・・?」

気がついたら俺は勝手に遥のもとへ歩み寄って・・・

パシン!

頬を叩いていた。

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