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【R18】最高の結婚

第10章 愛しているから


遼side

足に僅かな痛みを感じ目が覚めた。
俺の部屋だ。

「遥っ・・・」

「おはようございます。坂間さん。」

須賀野が飲み物をトレーに乗せて入ってきた。

「おい、あれから何日経った?」

「3日です。」

「3日も俺は寝てたのか?」

「はい。仕方がないと思います。そんな怪我では。」

身体を見ると右足を固定されている状態だった。
さっきの痛みはこれか。

傷の部分を擦る。

「まだ痛みますか?」

「・・・少し・・・だが、痛いなんて言ってられねぇよな。遥はもっと怖い目に合ってるはずだ。早く行かねぇと。」

身体に掛っている布団を剥がし、床に足を着く。

「坂間さん、何をしてるんですか?」

「遥を助けに行く。全員集めろ。」

立ち上がろうと踏ん張った瞬間。

「っ!?」

力が入らず地面に這い蹲るように転けてしまった。

「大丈夫ですか?!」

「・・・なんだ・・・今の・・・」

自分の足じゃないみたいだ。
ピクリとも動かない。

「まだ無理です。立つ事さえ困難な状態です。」

「・・・じゃあ、いつになるんだよ・・・」

「恐らく・・・早くても2ヶ月かと。」

駄目だ。
それじゃ間に合わない。
出産予定日間近だって言うのに・・・

「しかし、俺はあなたならやれると思いますよ。あくまでもこれは平均的な数値です。あなたなら2ヶ月もかからないかと。そう思います。」

「須賀野・・・」

「ここからはあなた次第です。俺達はどこまでもあなたに着いて行きます。」

須賀野が俺をベッドに上げ直し、薬を渡す。
痛み止めか。

「・・・命令をください。」

一気に薬を飲み込み、須賀野に口を開く。

「2ヶ月も時間はかけられない。俺が回復するまでに遥の居場所、敵の数、敷地内の構造、敵側の情報に関すること全て調べ上げろ。仲間の使い方はお前に任せる。いいな。」

「了解です。」
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