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【R18】最高の結婚

第9章 信じるべきは・・・


遼side

遥の腹に赤ん坊が出来たと分かってもうすぐ5ヶ月が経つ。
様々な事が順調に進んで行った。
遥の腹の状態も何も心配はないようだ。

ただ、敵側の動きが全くない。
諦めたのか?
アイツが?
いや、それは考え難い。

何かのタイミングを待ってるとか・・・
だとしたら・・・
遥の出産後?
それだったら可能性は高い。
子供も遥も俺から奪うつもりだ。

だが、遥の妊娠を知ってる奴は須賀野以外居ないはずだ。
他の奴らには仕事関係だと伝えている。
・・・須賀野が?
だとしたら自ら内通者がいると言うだろうか?
・・・逆手を取って違う奴と思わせる?

アイツとは長い付き合いだが、今までの言動を考えても裏切るような奴では無いはずだ。

俺の中では須賀野への信頼度が薄くなりつつあった。

コンコン

扉が2回ノックされる。

「誰だ。」

「川口です。」

「入れ。」

余計なこと考えてると頭痛くなりそうだ。

「今月の売上と客の資料です。」

「あぁ。ご苦労。・・・最近この客よく見かけるな。」

「そうですね。けど、特に怪しい感じではありませんよ。大金持ってますし、どこにでもいそうな性格のいい金持ちって感じです。」

「そうか・・・」

名前も聞いたことねぇし。
考えすぎか。

「・・・そう言えば、最近、中原見てないが・・・何かあったのか?」

「あー・・・それがですね、最近、アイツ顔出さないんですよ。どこにいるのやら。仕事場には来るらしいんですけどね。」

「・・・連絡は?」

「連絡も一切無しです。」

音信不通?
顔も出さない?

「最後にあったのは?」

「さぁ・・・いつでしょうね。俺が覚えてるのは遥が熱出した頃まではいた気が。」

「・・・分かった。もういいぞ。」

「はい。失礼します。」

中原か・・・
確かにアイツは少し読めない所がある。
・・・まさかな・・・
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