第9章 信じるべきは・・・
遼side
入浴を終え、2人でベッドの上に横になる。
「遥。今の仕事とこの件が全て終わったら、俺は親分をやめようと思ってる。」
「え?どうして?」
「お前と番になって、家族で幸せに暮らしたいと思ってる。」
これは元から考えていた事だった。
だから、後継ぎも既にもう決めてある。
「それで本当にいいの?」
「あぁ。決めたんだ。」
「後悔しない?やっぱ戻りたいって。」
「そう思わない様に悔いなく終わらせる。」
「・・・分かった。」
遥が俺の手を握り、頷いてくれた。
「因みに、後継ぎは誰なの?」
「そうだな・・・お前にも秘密だ。」
「なっ!ケチ!」
少し、元気になったか。
朝元気が無くて心配だったが。
「よし。寝るか。明日こそは病院だな。」
「うん。おやすみ。」