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【R18】最高の結婚

第9章 信じるべきは・・・


遥side

眠気も覚めたな。
何かしようかな。
ずっと横になってても暇だし。
あ、そうだそろそろ遼君帰ってくるから夕食作らないと。

ベッドから下り、キッチンへ向かう。

『今すぐここから離れろ』

・・・。

『子供も下ろすんだ』

どうしてあんなこと言うんだろう。
僕は凄く幸せなはずなのに。
遼君に相談した方がいいのかな?
そんな事話したら、中原さんと遼君の間に亀裂が入ったりしないかな?

調理しながら、中原さんの言っていた言葉について考えていた。

「遥ー。」

あ、帰っきた。

「お帰りなさい。まだご飯出来てなくて。」

「ただいま。ご飯って・・・腹に赤ん坊抱えてんのに料理なんてするな。俺がやるから。」

「あ・・・うん。ありがとう。でも疲れたでしょ?」

「お前の顔見たら安心して疲れなんてどっか行った。」

「またそういう事////」

素で言ってるのか狙って言ってるのか分からない。

「遥、座ってろ。」

「うん。」

遼君、料理出来るのかな?
僕が熱出した時作ってくれたけど・・・
あれ以来キッチンに立っている姿見てないような。

「できた。」

そう言って料理をテーブルに並べてくれる。

「遼君・・・料理出来たの?」

「まぁ・・・少し練習した。遥に作って貰ってばっかりじゃ申し訳ねぇしな。味は保証出来ないが。」

1口口に運んで味わって食べる。

「・・・美味しい!凄いよ!遼君!」

「本当か!?」

「本当だよ。」

「よかった・・・」

僕の為に頑張ってくれてる。

「僕にも何か・・・遼君に出来ないかな。」

「・・・何言ってんだ。一緒に居てくれるだけで充分だ。」

「でも・・・それだけじゃ・・・」

「遥。お前は腹に赤ん坊居るんだ。守ってくれてるじゃねぇか。その身体でよく頑張ってると思うぞ。」

「・・・そっか。」

こんなこと言ってくれる人、この世の中に何人居るんだろう。
本当にいい人だと思う。
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