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【R18】最高の結婚

第9章 信じるべきは・・・


遥side

ベッドに戻ったものの、全く眠れない。
また同じ夢を見そうで怖い。
僕をしっかり抱きしめ、眠っている遼君の顔に触れる。

本当、綺麗な顔。
こんな人が僕の旦那さんでいいのかな。

「・・・遼君・・・」

僕のために命懸けて守ってくれて、愛してくれて、この子の事も真面目に考えてくれて。

それなのに、僕は何もしてあげれないなんて。
どうして僕なんか好きになったの。




眩しい・・・
もう朝なの?

「遥。おはよう。」

「・・・おは・・・よ・・・」

「酷いクマだな。夜寝れなかったのか?」

「うん。」

今日はこの後病院に行く予定だ。
でも、今になって眠気が襲ってきた。

「今日は遥は休んでいろ。この状態で見てもらっても正常な検査もできない。」

「分かった。遼君は今日も屋敷に戻るの?」

「あぁ。その間の見張りは須賀野の手下がここにいる。」

「ありがとう。」

「じゃあ、もう寝とけ。それ以上体に負担かけると子供にも悪い。」

「うん。」

僕には何も出来ない。
またこうやって心配されて、守られるばっかり。
Ωだから。
この子を守ることだけで精一杯。

「・・・遼君・・・気をつけてね。」

「・・・ありがとう。」

ただ無事を祈って待ってるしか・・・
僕にはできない。
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