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とうらぶ夢倉庫(長編館)

第13章 嫉妬 ★





一瞬だった。


一瞬で、見事に組敷かれてしまった。






「だから…近付かないでって、言ったのに…」





馬乗りになった彼は
泣きそうな、顔をしていた







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「昨日の夜…なかなか寝付けなくて散歩してたら…見ちゃったんだ、主の部屋で、主と清光が…」
「…っ!!」





清光が、遠征先で女性を抱いてるなんて知ってたし
その様子を見掛けた事もあった。
その時は、何とも思わなかったんだ。
あぁ、情報を聞き出すのが上手いなぁ、なんて
その程度。



なのに。


昨日、清光が主を抱いてるのを見た時
今まで感じた事の無い衝撃を受けたんだ。

こんな感情…知らない。
なんて表現したら良いのかも分からない。


なんで?どうして?
ねぇ…なんで??




「何で…清光なの…? 何で僕じゃないの…? 主も沖田くんも…なんで…」
「安定くん…? どうし…んんっ!??」



清光がしてたように、深いキスをして言葉を遮った




「ねぇ、僕のことも愛してよ…」




清光ばっかり愛されて…
僕だって…主に愛されたいよ…







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『ねぇ、僕のことも愛してよ…』



それはとても悲しげで
消え入りそうな声だった。




「あっ、待って…」
「嫌だ」



何度も角度を変える口付けも
そこから胸へと下りてくる手つきも
昨日の清光くんのそれに良く似ていた。

見ていたのだ、本当に。
そう思うと、余計に恥ずかしさが込み上げてくる。




「ここ、好きなんだよね?」
「やっ…違っ…」
「嘘。だって…ここが濡れるって、気持ちいいって事なんでしょ?」
「…っ///」



胸に舌を這わせながら、下着の中に指を滑らせる彼。
与えられる刺激に加え
まるで野生の獣のような、鋭い瞳にゾクッとしてしまう。




「ねぇ、声…出してくれないの?」
「…っ」
「昨日、清光とシてる時みたいな可愛い声、僕も聞きたいなぁ…」
「なっ…!?」
「それとも、僕じゃ気持ち良くない? やっぱり清光の方がイイの??」
「そんな事、比べるものじゃ…いっ痛っ!?」


急に胸の先端を噛み付かれ、痛みに声が出た















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