第19章 梅雨(水心子正秀ver) ★
それを聞いて安心した彼は、始めはゆっくりと、そして段々と律動を早くする。
「あっ、あぁ…っ、も…、もう、イク……っ///」
「はっ…、ん…、僕も…、…一緒に…っ///」
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「その………。す、済まなかった………」
彼はずーん…とベッドの上で正座をしながら項垂れていた。
しかもそのまま土下座しそうな勢いである。
「け…決してこのような事をする為に貴女を連れ込んだ訳ではないのだが…。しかし結果的に…その。本当にごめんなさい!!!!」
ガバっと勢いよく頭を下げる彼。
「えっと…気にしないでくれ…。というか、先に手を出したのは私の方だし…」
「いやしかし…、新々刀の祖である私がこんな…」
「水心子くん」
「はっ…はい!!??」
明らかにビクついて顔を上げる彼が可愛くて。
ついつい笑みが零れた。
「私も水心子くんに手を出したのだから、おあいこだろう。それに…その…。き、気持ち良かった…ので…///」
「あ……えっと……///」
お互いに顔を赤くして目を逸らしたのだが、何だかちょっと可笑しくなってしまって。
ふと、窓の見ると、もう雨は上がっていた。
「中々に有意義な雨宿りだった。…帰ろうか、水心子くん」
「そ、そうだな…。送って行こう」
「ふふ、そこまでしなくても大丈夫…」
「ううん、送らせてくれ。貴女が…が、迷惑でなければ」
帰ってしまえば、貴女は審神者。私は政府機関の刀剣男士。
また暫く会えないだろうから
もう少しだけ、貴女の傍にいたい
そんな不思議な気持ちになった。
続く。