• テキストサイズ

とうらぶ夢倉庫(長編館)

第7章 池田屋





「なぁに? 全員で見送り? 心配性だなぁ」
「みな、良い子ばかりだからな」
「いい子って…あれ? 堀川たちは?」
「だいじょうぶですよー、すぐにほりかわさんがひきずって…ほら、きました!」
「すみません遅くなって…ほら、兼さん早く早く!」
「わーってるって」



なるほど、二人はこういう関係性なのか。
理解した。




「これで揃ったな。今回の出陣は、殲滅が目的ではない。みな、無事に帰還する事だ。それを忘れないでくれ、安定くん…いや、大和守隊長」
「おいおい、主がそんなこと言っていーのかよ」
「構わぬ。殲滅出来なかった事に政府の人間が何か言ってくるようなら、私が上手く丸め込んでおく」
「丸め込んじゃうんだ…(笑)」



「私に、皆の命以上に大切なものはない。折れる事は許さぬ。それは…皆覚えておいてくれ」



「あるじさま、はせべがないてます」
「何故泣く!? えっ…えっと、すまぬ長谷部くん…?」
「主…貴女ってお人は…!! 俺がこの身を挺して主をお守り致します…!!」
「いやアンタ今回留守番だから」
「まぁ、長谷部くんの気持ちも分かるけどね」
「でも、雅じゃないね」
「あーもう…馬鹿はほっといて、さっさと行こう主」
「同感だな」
「ふふっ」
「何だ国広」
「ううん♪ 素敵な主さんで良かったね兼さん♪」
「はぁ!? な…何言ってやがんだ国広…、おい、お前らもそのニヤついた顔やめろ!」
「ほら、安定、行くよ」
「うん!」




機械を安定くんが操作してくれて
淡い光に包まれる




「では、行って来ます」












/ 116ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp