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とうらぶ夢倉庫(長編館)

第4章 お洒落



「ねぇねぇ主さん! どれか着てみてよ~♪」
「うーん…」


この中で…か…
…あ。


「着てみたが…どうだろうか…」
「「おぉ~!!」」
「「……」」
「これはなんというふくなのですか?」
「これはスーツといってな、大人の女性が着るものだ」
「へぇ~♪ なんだかカッコいい♪」



実は…ちょっと着てみたかったんだ。
巫女である私には、縁がないと思っていたが…


「ちょ…ちょっと丈が短か過ぎない…?」
「そうか?」
「えー、こんなものじゃない?」
「そうですよぉ、あるじさまはあしがきれいなのでとてもよくおにあいです!」
「清光くん、安定くん…やはり、似合っていないだろうか?」
「そ、そんな事言ってないじゃん!! でも短すぎるよね!!///」
「そ、そうだよ!! 似合うけど、その丈はちょっと…///」
「ふむ…ならば少し待っていてくれ」
「??」




「スーツには、スカートタイプの他にパンツタイプというのもあってな…」

「「さっきの方がいいです」」(即答)

(二人とも、見たくない訳じゃないんだ…)

「そうですか? こっちもあるじさまのからだのらいんがわかってよい…」
「今剣、ストップ」


着てみて、少しの違和感に気付いた。


「このスーツ…やけに私のサイズにピッタリなのだが…何故…」
「確か、オーダーメイドって前に主さん言ってたよ」
「オーダーメイド? 私のサイズをどうして知って…」
「そういえばさぁ、あの人も何か特別な力があったんじゃなかったっけ?」
「あぁ。兄様には、強い先見の力…つまり予知能力を有していてな…」
「あ、じゃあそのちからであるじさまの…」
「馬鹿な!! 兄様がそんな変態じみたことに力を使うなど!! 在り得ぬ!!」
「主も変なとこ往生際が悪いよね」





「あ!!」
「どうしたの安定」
「見てみて!! こんなところに主の羽織がある!!」
「本当だ♪ 懐かし~♪」
「これが…兄様の…」
「そうですよ! あるじさま、いつもこれをきていました。はい、どーぞ♪」




今剣くんから、羽織を受け取った。



「本当だ…兄様の…兄様の匂いがする…」
「……主、俺達、ちょっとお茶の準備をしてくるからさ」
「うん、とびっきりのお茶、淹れてくるね」
「だから…、なきたいときはないてもいいんですよ」
「その後はいっぱい、笑おうね!」


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