第4章 お洒落
「兄様…、兄様の刀剣男士達は…本当に良い子ばかりですね…」
そっと、その場を離れた4振りを見送った後
兄様の羽織を抱いて、泣き崩れた
「兄様…何故…何故こんなにも早く逝ってしまわれたのですか…」
「どうして、私に何も言い残してくれなかったのですか…」
「何で…どうして…!!!」
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「辛い、よね…主さん…」
「ぼくにも…わかります、むねがはりさけそうになるあのかんじ…」
「僕にも、分かるよ…」
部屋を出て、泣きじゃくる主の声を、聞いていた。
「今までさ、主、全く泣くような素振りを見せなかったんだ。いつも気丈に振舞っててさ。…少し、安心した」
「あんしん?」
「…やっぱりさ、泣くってことも、大事だと思うんだよね。我慢ばっかりしてないで、さ。主は、頑固なところも気丈なところも、必要以上に頑張り屋なところも…あの人にそっくりだし」
「確かに…」
「あの人には…守って貰ってばっかりだったし…今度は、俺達がちゃんと守ってあげないとね」
「そうだね…僕も、主を守れるくらいに強くならないと」
「僕も!!」
「ぼくもです!!」
「…僕たち、主に恵まれているね」
「ま、日頃の行いがいいからじゃない?」
「あ!! お茶淹れなきゃ!! 盗み聞きしてたってバレちゃうよ!!」
「おいしいおちゃをいれるってやくそくしましたもんね!!」
「ところでさ…」
「美味しいお茶ってどうやって淹れるの?」
続く