第6章 時をかけあう恋~呼び名~
「今年も、お祭り行きたいねーー♪」
「行きたーーい♪あとは海でしょ、プールでしょ~♪」
「それなら、浴衣と水着が売り出したら一緒に買いに行こうよ♪」
ポッキーを食べながらスケジュール帳を開き、今年の夏の予定を三人でいろいろピックアップしていく。
ある程度予定もたてると、昨日のドラマの話や、もう直始まるバーゲンの話など、他愛ないお喋りをしていくそんななか…………
「あ、そうそう。すっごく話変わるけど、陽菜ちゃん、綺麗になったね。」
「へ?」
急にしょうこちゃんに、そんなことを言われ固まる。
「ん~?しょうこちゃん、陽菜ちゃんは前から可愛いよ?」
「いや、前から可愛いのは可愛いんだけど、なんていうか……肌艶がいいというか、キラキラしてるっていうか…」
「そう言われると、最近の陽菜ちゃん、確かに肌綺麗だよね!美容液とか変えたの?」
「へ?か、変えてないよ?ずっと同じやつ使ってるし…」
両手を左右に振って、違うことを伝える。
使っている化粧品は高校のときから変えてないし、特にお手入れに力を入れているわけでもない。
たぶん、光の当たり具合で、たまたまそういう風に見えただけなんじゃないかな。と思っていると、私の答えを聞いたしょうこちゃんの目がキラリと光る。
「なるほど~♡美容液も変えてないのに、そんなに肌艶がいいのはそういうことか~♡」
「「???」」
そして、しょうこちゃんの面白そうで楽しそうな言い方に、私とまっちゃんは顔を見合せ、同時に首を傾げる。