第6章 時をかけあう恋~呼び名~
「「……………」」
ポリポリポリポリ……ガサガサ……ポリポリポリ……
「………まっちゃん、ポッキー食べてないで、手を動かして……」
「はう~………だって難しいんだもーん……」
二限目が終わった後のお昼休み。
お弁当を急いで食べ終えたまっちゃんは、食後のデザートの苺ポッキーを咥え食べしながら、課題に勤しむけど……
課題は全く進んでいない。
「だから、これは、この症状が出てるってことは………」
「この機能が低下しているから………」
「…ふむふむ……………」
しょうこちゃんと私が教科書を広げて、該当する病名の欄をまっちゃんに見せながら説明をして、まっちゃんの課題を手伝っていく。
まっちゃんの凄まじい追い込み力と集中力のおかげで、一限目の後の休み時間と昼休憩だけで、なんとか課題を終えることが出来た。
「出来たーーーー!!二人のおかげだよ!ありがとーーー!!はいっ!お礼の苺ポッキー♪食べて食べて♪」
朝、私たちに渡したのとは別の箱を、鞄から取り出して、すぐに封をきって私たちに渡すまっちゃん。
まっちゃんの課題も終わったし、私たちは苺ポッキーをもらい、三限目が始まるまで、しばし女子トークをすることに。