第3章 時をかけあう恋~武将の顔~
「お姉ちゃんたちも、ここに通うの?」
「私たちと一緒にお稽古するの~?」
小学校低学年ぐらいの子たちは、新たに入門する人なのかと思い、嬉しそうに聞き………
「ヤバイっ!あのお兄さん、すごいカッコいいよっ!!///」
「ヤバイっ!!モデルみたいっ!!///」
「ちょっ!!あのお姉さん、めっちゃ可愛いんだけどっ!!///」
「マジでヤバイって!!///」
小学校高学年と中学生の女子たちは、家康の端正な顔立ちに、中学生男子たちは陽菜の可愛らしさに顔を赤らめて後方で騒ぎだし……
「兄ちゃんとお姉ちゃん、カップル?」
「もう、チューとかした?」
少々マセている小学校高学年男子たちは、ニヤニヤしながら陽菜と家康を揶揄いはじめる。
「なっ…!!?///ち、違うよっ!私たちはそんなんじゃっ……!!」
「え~?お姉ちゃん焦ってる~。怪し~~♪」
「兄ちゃん、お姉ちゃんのどういうところが好き~?」
「は?」
「っ!!!!///」
小学生に揶揄われ、陽菜は顔を赤らめプチパニック状態。
一方家康は、カップルの意味が解らなかったが、小学生や陽菜の反応で、恋仲か何かと勘違いされていると理解し、眉間に皺を寄せて、不機嫌かつ呆れ顔になる。