第2章 〜 再会、新しい出会い 〜
「葵ちゃん!!」
そう言って強く抱きしめられた。
「ありがとう。 葵ちゃんがどんどん笑ってくれるようになって、強くなってくれて嬉しい。 この家に来たばかりの時は、秋人さんと英と話す時も私の後ろに隠れてモジモジと話してたものね。 なんだか悲しくなっちゃうなぁ…… いつでも甘えてきてくれていいからね! 私、葵ちゃんのためならいくつになっても体張るわ!」
とすっごいドヤ顔で言ってくれた。
それがすごい微笑ましくて笑ってしまう。
『ふふっ、ありがとうございます!』
それから私と久美さんは四人分のご飯を作った。
久美さんの手際が良いためさくさくと作れた。
「葵ちゃん、本当に料理上手になったね!」
『そ、そうですか? そう言ってくれると嬉しいです!!』
料理はある程度できる。
が、まだ失敗も沢山してしまうため今みたいに『上手』と言われるとお世辞だとしても照れてしまう。
そんな感じで話していると、
「ダイナミック卵と比べたらかなり成長したと思う」
と階段の方から降りてくる足音と共に声が聞こえた。
『英! ダイナミック卵のことはもういいでしょ!! いつの話よ!』
私はお母さんが料理を教えてくれなかったため中学の時まで本当に料理ができなかった。
この家に来て初めてホットケーキを久美さんと作った時、« 卵をボールに入れて »と言われてボールに卵を割らずに入れてしまったことがあるのだ。
本当にできなかったのだ(2回目)
それをスタートとすると本当に成長したなぁ←