第2章 〜 再会、新しい出会い 〜
英の部屋のドアを開け、中に入る。
『英〜起きてる? 入るよー』
「ノックぐらいして。 しかも『入るよー』って言う時にはもう入ってたじゃん」
ここでいつもは聞こえないはずの声が聞こえ声のした方を見ると、
英がベットの上であくびをしてこっちを見ているではないか。
って………
『ええええええええ!? 英起きてたの!? 無気力なのに!? 何、今日雷でもなるの!?』
「失礼な 俺だってやる時にゃやるわ」
と、強めにチョップされた。
『いった! もうちょっと優しくしてよ!』
チョップされて少しヒリヒリする額を抑えながら言う。
「いや、チョップを嫌がれよ… それに……」
『それに?』
途中で言葉が止まり、不思議に思って聞くと…
「俺と同じ学校選ばなかった罰」
『だ、だってそれは、“飛雄”と約束したもん』
「何を?」
『絶対に英と私と“飛雄”と“勇太郎”の四人でまた笑ってバレーできるようにする!って…』
“飛雄”と“勇太郎”は影山 飛雄、金田一 勇太郎のこと。
その二人と私たち二人は同じ中学に通っていた。
三人は男子バレーボール部、私は女子バレーボール部だった。
私が部活のない時は助っ人として男バレの手伝いをしていたため、男バレの生徒とも仲が良かった。
その中でも特に仲の良かったのが飛雄と勇太郎と英だ。
三人が楽しそうに同じチームでバレーをしてる姿を見るのが大好きだった。
けど今は最悪と言っていいほど仲が悪い
英と私は見守るって感じだけど、問題は飛雄と勇太郎だ。
英は勇太郎と一緒に私たちの通ってた北川第一のほとんどの生徒が進学する青葉城西高校へ、私と飛雄は昔全国出場を決めた“小さな巨人”のいる烏野高校へ進学することにした。
飛雄は県内トップ校である白鳥沢学園高校に進学しようとしたけど、落ちちゃったんだよね…
私も推薦がきてたけど断った。
まぁ、そのことは置いといて。
また三人が笑ってバレーしてもらうために今は一人でバレーをしてるような飛雄に仲間の大切さを教えるのだ!←