第2章 〜 再会、新しい出会い 〜

✾ 葵side ✾

入学式が始まった。
新入生代表のスピーチまで後少し…
緊張してるわけじゃないけど、ステージに立つのが中学の入学式以来で懐かしい感じだ。


教頭先生「新入生代表、国見 葵！」

葵「はい！」


返事をしてステージへあがる
マイクの前に立つとけーちゃんと目が合ったので少し笑顔を作って読み上げる。

これは、小学生の時に言われた言葉…


葵「私は、自分に何ができるのか、何になりたいのかまだわかりません。 これから三年間どうなっていくのだろうと正直不安もあります けど、確かなことが一つだけあります。 それは〝 ここにしかない出会い 〟が必ずあるということです。 毎日を大切にすることはしようと思えば誰にでもできます。」


ー 毎日を大切にすることは誰にでもできることよ？ 大事なのは… ー


葵「自分に素直になり、未来の自分が楽しかった！と思えるような道を進めるかどうかです。 例え、後悔してしまったとしてもそれをバネにして前に進むことができます。」


ー そこに行くまでの道。『あの時こうすればよかった』って思っても道さえ間違えなければそれをバネにすることが出来る。 ー


葵「どんな事があっても自分を隠してはいけません。 願いは口に出すことから始まります。 「絶対にこれしたい」や「自分はこの夢を絶対に叶えたい」と思えるような強い意志を持つことです。 そして、三年後に大きな声で『楽しかった！』と言えるような、誇りに思えるようなそんな学校生活を送りたいと思います。 一年四組 国見 葵」


礼をしてステージを降りる


教頭先生「い、以上、新入生代表のスピーチでした！ 次は…」



そのあとは特に何事もなく入学式が終わった。