第2章 〜 再会、新しい出会い 〜
ー ガラッ ー
葵の大人っぽさに戸惑い、何も言えずにいると、ドアが開き担任であろう人が入ってきた。
八王子「席付けー。 正確に言うとまだだけどみんな入学おめでとう! 俺は、独身だから周りに綺麗なお姉さんがいる奴は紹介してくれな! …あ、このクラスの担任になった八王子だ! 演劇部の顧問もしてるからもし興味のある奴は声掛けてくれ!」
その自己紹介にドッと笑いがおきる。
男子生徒A「プリンスー、紹介の順番おかしい」
と笑いながら言えば周りの席の人たちもクスクスする。
八王子「お、もう呼び方決まったのか!? さすが若者! まぁ、好きに呼んでくれな! あーと、ここでお前らにも自己紹介してくれって言いたいところなんだけど、今から入学式で体育館に移動すっかんなー 廊下並べー」
そう言って教室の鍵を持ち、廊下に出る
先生に続きクラスの人たちも教室を出る。
それに続いて出ようとすると、葵に呼び止められる
葵「八王子先生、面白い先生だね!」
月島「そうだね… 兄貴みたいなタイプじゃないこもを祈るよ」
葵「おおおお! あっくん! 懐かしいね! 元気にしてる?」
兄貴と口に出せば葵の目は輝く。
僕の兄である月島 明光と葵の兄が仲が良かった。
僕たちが小学生の時は宮城と東京とで住んでるところは違うかったけど僕は毎年葵と家族と一緒に遊びに来るのを楽しみにしていた。
…まぁ、葵の本当の家族に会うことはもうできなけど……
彼女を見るとすごく楽しそうにキラキラした目でこっちを見ている。
また家族が亡くなって光を失っていた瞳が今は少しマシになっているように見える。
この調子であの頃みたいに心の底から笑えるようになればいいな……
と思いながら葵の髪を撫で、なんでいきなり頭を撫でられたのかわからなくてハテナをたくさん頭に浮かべてる葵の隣を歩き、体育館へと向かった。