第2章 〜 再会、新しい出会い 〜
✾ 菅原side ✾
八王子先生と背の小さな女の子が入ってきてその子を見た途端小さい声で「か、かわ……」と言って田中は倒れた。
だいたい予想してた俺たちは呆れた目で見ていた。
けど、女の子はそんな田中に駆け寄って心配してくれている
なんていい子なんだと思って見ていると
『あ、あの… この人顔が赤いですけど風邪ひかれていたりします?』
その鈴みたいな可愛らしい綺麗な声にハッとして答える
「あ、あぁ! 放っといたら復活するから放っておいていいべ!」
『そ、そうですか? あ、八王子先生すみません少し失礼します。』
そう言って女の子は体育館を走って出ていってしまった
…かと思えばすぐにタオルを持って戻ってきた。
そして、まだ倒れたままの田中の額にタオルを置いた。
きっと濡らしてきてくれたのだろう
『一応、冷やしておきますね。 顔の熱がひかなさそうでしたら保健室に連れて行ってあげてください!』
そしてまた『すみません』と言って八王子先生の所に戻って行った。
…俺たちは今きっと同じ事を思っているだろう…
いい子すぎる!!!!