第2章 〜 再会、新しい出会い 〜
✾ 葵side ✾
学校につき、門の前に立つ。
鞄の小さなポケットに入れてるペンダントを出す。
中には幼い頃の私とお父さんとお母さんとお兄ちゃんの写っている家族写真だ。
『お母さん、お父さん、お兄ちゃん… 私頑張るからね!』
気合をいれてクラス表の張り出されているところへ向かう。
他の生徒より早く来たため、人が少なく身長の小さい私でも確認することができた。
クラスは一年四組だ。
確認する時にふと目に止まったのは、“ 月島 蛍 ”と“ 山口 忠 ”という名前。
……どこかで聞いたことあるような……?
小学生の時に私のお兄ちゃんの友達で“月島さん”って人がいた気がする…わからないけど←
思い出そうとするが、思い出せそうもない。
まぁ、私の思ってる“ 月島 ”さんとは違うかもしれないし!←
なんて勝手に解決させて職員室へと足を進めた。
……あ、ちなみに飛雄は三組だった。
隣のクラスかぁ…
見つけやすそうで良かった←
職員室のドアをノックして中に入る。
『失礼します。 一年四組の国見 葵です。 新入生代表のスピーチの確認をお願いしたいのですが……』
中にいる先生たちを見渡しながら言うと…
「おぉ! よく来たな」
そう言って眼鏡のかけた若そうな先生がこっちへ向かって来た。
「一年四組の担任、八王子だ。 演劇部の顧問もしている。 もし、入りたいと思ったら俺に声をかけてくれな」
『はい! よろしくお願いします…』
優しそうな人で良かった……
怖いというか厳しい先生は少し苦手なんだよね…
「よし、じゃあ体育館に行って立ち位置とか確認しようか!」
職員室のドアを開け外に出ながら言う先生の後をついて行く。