第2章 〜 再会、新しい出会い 〜
✾ 英side ✾
影山……か。
『もっと早く動け!』『もっと高く跳べ!』と、自分の考えを押し付けてきた影山。
はっきり言ってうんざりだった
葵は「相手の強さに焦ってた」とか「飛雄にもいろいろあったんだよ」とか言ってたけど、まだどこかで理解出来てない自分がいる。
相手校が強いのはわかってた。
けど、それだけであんな風になるか?
俺はバレーというかほかのスポーツにも言えることだけど、暑いし汗かくししんどいだけだし本気になって何が楽しいんだろうって思う時が今でもある。
だから、中学の時もとれないってわかってたボールは最後まで追いかけなかった。
まぁ、ここまで言っといてなんだけど俺の事はひとまず置いておこう。←
あの時、俺はどうすれば良かった?
最後まで影山の言うことを聞いていれば四人で仲良く青葉城西にいけた?
何が正解だった…?
進めていた足を止め空を見上げる
雲ひとつない空に桜の花びらがひらひらと舞っていく。
_…来年、あの舞う桜たちがひとつになるみたいに…
俺たちももっと強くなってまた笑い合える日がくるのかな………
なんてらしくない考えを巡らしてしまう頭を振ってまた足を進めた。