第17章 甘え
カカシ君の腫れが少し治り、私が瞳を確認している。
やっぱりそう簡単には治らない。お風呂に入ればまた違うかな、と思っていたら、カカシ君が終わりを口にする。
「大丈夫です、暗部はお面を付けてるので、見えないし。膝枕ありがとうございます。」と私から離れ、カカシ君がソファに座った。
「そう?いえいえ、いつでも言ってね」
ドンとまた自分の胸を手で誇らしげに叩けば、カカシ君に笑われた。
「花奏さん、今日はありがとうございました。これからもよろしくお願いします。」
「うん、あ、今度デートしてくれるんだよね?木ノ葉隠れ里名物オムライス専門店に行こうよ」
「えーー、あそこ結構待ちません?んー、じゃあ早めに行って待ちましょうか。また休み調整しますね」
「うん、よろしくー」
ニッコリ私は提案を受け入れた。
カカシ君が少しずつ、自分の気持ちを素直に言ってくれている。
それが今、一番嬉しい。