第16章 挨拶
「カカシ君は、二十五歳の私に無理して合わせなくていいんだよ。だってまだ十五歳なんだし、もっと甘えてよ。確かに私は全然頼りないかも知れないけど、カカシ君が好き。それは私もずっと気持ちは変わらない。大丈夫だよ、あなたをいくらでも受け入れるから。さらけ出してみてよ。ね?」
自分の弱さをさらけ出して見せて欲しい、甘えて欲しい、頼って欲しい、本音をぶつけて欲しい。
そんな気持ちがとめどなく流れていく。
「分かりました。これからはいっぱい甘えますね、家に帰ったら、早速お願いします。」
「ふふ、うん!どんと来い。何でも言って。カカシ君は私の未来のご主人様でしょ?頼りにしてよ、いくらでも」
胸を手でドンドンと叩いて頼り甲斐をアピールしてみたが、カカシ君、なんだかおかしいようで笑ってる。絶対思ってないな、と細い目で見る。
「ふふ、花奏さん、ありがとうございます。」
今、カカシ君の顔が緩み、少し緊張感が消えてリラックスした表情を浮かべている。
その様子をみて私は、ホッと胸を撫で下ろした。