• テキストサイズ

【NARUTO】いちばん近くて遠いひと

第16章 挨拶



「ごめん。黙ってて……」


あちゃー…カカシ君、めちゃくちゃガン見してる…後が恐いな……



二人の姿に大きく溜息をつく父。

「カカシ君、花奏は今二十五歳だ。結婚適齢期なんだよ。いつでもお嫁に行ける年齢だ。俺は二十二歳で結婚したが、それでも男では早いと言われてきた。君はまだ十五歳、いくらでもやり直しが効くが、花奏はやり直し出来る年齢じゃないんだ。子が失敗するのが目に見えるような事を、親ならわざわざさせたくないんだよ。」

「いや、そんな事わか…」


「花奏さん!」




カカシ君が少し間を空けて私をじっと見た。




「少し黙って」





くるりと向きを戻すカカシ君。




「市川さんと二人だけでお話しさせてください。お願いします。」



カカシ君が父に頼み込む。

「……ああ、コイツがいたら五月蝿いからな。ーったく、なんなんだ、今日は。」

父が母にサインを送って追い払った。

「花奏さん、ごめん少し時間ちょうだい。話をするから。」

「カカシ君…」

「頼むよ、ね?」

その声はいつになく、低くキツイ。

「わかったよ、お父さん、あんまり酷い事言わないでよ?!」

「早よ行け!!」

シッシ!とポーズを取られ、
父親を軽く睨みながら席を立ちドアを閉めた。

/ 111ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp