第15章 次の日
やっと大人しくなって、私はゆっくり身体を離してあげた。
チラっとこちらに向きを変えて、
私を不思議そうに見ている。
「どうかした?カカシ君。」
「いや、急に離れたから…怒ったのかと…」
「え⁈⁈怒ってないよ、やだーーカカシ君好きーーー‼︎」
可愛いくて可愛いくて、つい、前からいきなりギュウっと抱きしめちゃった
「も、もう!何してるんですか!っ…ダメだって!!コレは絶対ダメ!無理無理!オレそろそろ本気で怒りますよ!!」
真っ赤になってさっきよりも暴れ出すカカシ君。
これは流石にダメだったようで、後から散々怒られた。
「花奏さん、こ、こんな事…されたら困りますから!止めてくださいよ!」
「ごめん、そんな怒らないでよー、ちょっと遊んだだけじゃないー。…嫌だった?」
「嫌とかそういう問題じゃないんですよ、分かってますか?オレ男だって何回も言ってるでしょ!?」
プンスカ怒って着替える姿が本当に可愛いくてキュンてなる。またギュゥって抱きしめたくなって、下着姿でも抱きついたりしちゃってた。お互いインナーだけだから、カカシ君、更に怒ってたけど、やっぱり優しくて、直ぐに許してくれた。
それが、意地悪に拍車をかけ、カカシ君が真っ赤に反応する行動ばかりとっていた気がする。
今考えたら酷かったと…心底感じている…。
そして今後は、私が仕返しされていくのかと、想像するだけでゾッとしていた。